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鍼灸治療とは

西洋医学では病気の原因に着目し、その原因を除去することで病気を治療するというアプローチ方法をとりますが、東洋医学では病気を身体全体のバランスが崩れていることから症状が生まれ、そのバランスを自然治癒力により戻すことができれば病気が治る、という考え方をしています。

病気や症状の原因となる生体機能の変調を正して改善し、身体を癒して、疾病予防も行う施術法です。近年では多くの医療関係者が鍼灸に注目し、そのメカニズムについての研究も進められ、科学的根拠のある施術法としてWHO(世界保健機構)にも認められています。

「気・血・水」のバランスが保たれている状態が健康状態であり、気・血・水のバランスの崩れ方によって治療法が定められており、鍼灸では2000以上のツボを症状に応じて使い分けると言うのが基本的な考え方です。

「気」
体内を流れるエネルギーのことで、元気や気力の『気』という意味をもちます。
「血」
文字通り血液のこと。血液が循環して全身に栄養を運び、潤いを与えます。
「水」
血液以外の体内にあるリンパ液やその他の水分のこと。消化や排泄に影響するほか、臓器をスムーズに働かせる潤滑油のような作用もあります。

鍼灸の効果が出る仕組みのメカニズムの詳細はすべて明らかになっているとは言えませんが、鍼灸治療は臨床と研究が重ねられ、ある程度の作用の仕組みについてはわかってきていると言えます。 主に下記のような作用が働くことで、効果がでるのではないかと考えれられています。

「肩こり、腰痛」といった従来の鍼灸の効果のイメージにとどまることなく、頭痛、風邪、胃腸の病気、下痢・便秘、冷え性、耳鼻科の病気や、自律神経失調症などの精神的疾患、生理痛などの婦人科系疾患、ひいては脳卒中の半身麻痺などの効果が引き出させることも指摘されているのです。

 

■生体機能調整作用

組織や器官の機能を回復させる作用が、症状により異なる働き方で起こることがわかっています。

  • 疼痛やけいれんなど ⇒ 鎮静作用により、機能が異常に高まっている状態を抑える働きをする
  • 痺れ、運動麻痺といった神経や臓器の機能低下 ⇒ 興奮作用により働きを活発にする

■血行促進作用

症状が起きている患部と健康な部分を使い分けることで、下記のような作用が働くと考えられています。

  • 肩こり、筋肉痛、動脈硬化など ⇒ 血管を拡張させ、血行を促す働きが起きる
  • 関節炎などの炎症 ⇒ 患部に集まっている血液を健康な部分に移動させることで、炎症を鎮める作用が起こる

 

■免疫力の活性化作用

白血球を増やすことで生体防御機能が高まり、身体全体の免疫機能を活性化させる働きをすると考えられています。

また、血行促進作用、生体機能調整作用によりガンや感染症にかかりにくい体質づくりにも役立つと考えられています。組織や器官の機能を回復させる作用が、症状により異なる働き方で起こることがわかっています。

鍼(はり)

当院では、太さ0.13㎜~0.25㎜の鍼を使用しております。
病院での採血用針0.7㎜~0.9㎜と比較するとかなり細いものです。
また、すべて使い捨ての鍼を使用しておりますので、清潔で安心です。
「鍼は痛い、怖い」とイメージをお持ちの方も一度お試し下さい。

灸(きゅう)

お灸にもさまざまな種類があり、「熱い」と感じるものから、「ほんのり暖かい」ものまでありまして、
症状に合わせて使い分けていきます。
また、お灸の跡が残らないように配慮して施術をしています。
何かご不明な点がありましたら、遠慮なくご質問ください。

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